頭蓋骨の一つに、前頭骨があります。前頭骨は、文字通りで、前頭部にある骨です。簡単に言うと 、『おでこ』です。そして、前頭骨は簡単に触れます!おでこですから。昔、「デコッパ○」というキャラクターがいましたが、おでこが丸くて大きくて、前頭葉が大きいそうな感じで、頭もさぞかしいいのかなと言う印象。

この骨の下には、前頭葉が納まっています。前頭葉は、人が人らしく考え、行動する脳です。ここが、他の動物との違いと言われていますよね。おサルさんの様に、あまり色々な事を考えないで生活できる方が、気が楽な感じもしますが、いかがでしょうか。この部分には、人が人を思いやったり、心の痛みを感じたりと言った、人間に特有の高次脳機能があるのです。
前頭骨が歪むと、眼球を入れるお皿の部分(←眼窩といいます)の形状が微妙に変わります。頬骨・蝶形骨・上顎骨等が、前頭骨と関節を作って、眼窩を形成しています。この前頭骨の歪みは、他の骨の歪みも起こし、眼科の形を僅かではありますが、変化させます。眼球は、位置の修正をせざるを得えません。視神経管を通過する視神経にも影響しますし、眼球に付着している筋肉にも影響し、眼球自体に悪い影響があるのは、誰でも、何となく想像がつきますし、視力にも大いに影響してきそうです。筋肉の異常から血行障害を生じて、眼精疲労を助長したり、頭痛の原因にもなりかねません。
眼窩の歪みで、目はおしくらまんじゅう状態となって、窮屈です。血行は悪くなり、神経は圧迫を受けて、視力に影響してきます。バクテリア等の感染にも負けて、目の病気や視力の悪化も起こってきます。当然、目だけに限らず、前頭葉の機能は低下して、集中力はなくなり、思考能力は鈍ります。協調性が無くなり、自分勝手となって、学習効率や仕事効率は悪くなり、短気になり、思いやりに欠けてきます。何に対しても意欲が無くなって、「疲れた」とか「やる気が無い」とかといった性格を生んでしまいます。
前頭骨の歪みは、血液循環はもちろん、脊髄液の循環も鈍り、脳下垂体からのホルモン分泌不調をきたし、例えようのない、体の不調と脳内の気持ち悪さを自覚し、心も荒んできます。誰しも、こんな時はありますし、やる気が起きなくなってしまうものです。そして全身的に体調が悪くなってきます。
最近、気が重い。鬱っぽい。マイナス思考だ。そんな時は、前頭葉が関与していることは、十分考えられます。また、前頭骨の正しい調整がされると、即座に気分がよくなり、目の形も変わって来るものです。(多くの場合、明るくなり、輝きを増します。)次期に体調も回復することが、予測できます。ただし、体調不良の際は、必ず医療検査をする事が大切です。医療検査なくして、正しい診断、治療、矯正はあり得ません。(念のために。)
【前頭骨の生理学】
前頭骨は、頭蓋骨の一部で、他の頭蓋骨と縫合にて連結しています。隣接している骨は、蝶形骨・頭頂骨・上顎骨・鼻骨・頬骨・涙骨・篩骨があります。蝶形後頭底結合の伸展運動と同期し、この時に前頭骨は外回旋します。大脳鎌に引っ張られた前頭骨の中心部は、篩骨の鶏冠と共に移動し、前頭縫合は平らになります。篩骨切痕は、後方が広がって、下方に移動します。前頭骨の外側は前方に動いて、眼窩板の後方(奥の方)は、蝶形骨の小翼と一緒に下方に移動し、外側に広がります。これに対して、前頭骨が内回旋する場合は、上記と反対の動きをし、脳の前頭葉が、何らかの異常を呈していることが考えられます。前頭骨の外回旋では、外回旋側の蝶形骨は低くなる。また、内回旋では、回旋側の蝶形骨を持ち上げる。
前頭骨は、生まれた頃は左右2つの骨に分かれていますが、成長と共に次第に1つの骨に癒合するといわれています。成人後も十数%の人は、癒合が起こらずに、縫合が存在しています。ここを軸として、前頭骨は外回旋と内回旋を繰り返しています。

【他の頭蓋内組織および器官への影響】
前頭骨は、蝶形骨・篩骨・涙骨・頬骨・上顎骨らと関節で結合していますので、前頭骨の変位は、単体には留まりません。他の骨も変位して、バランスを保ちます。ただし、歪みの期間が長ければ長い程、負担は大きく、障害へと発展し兼ねません。骨の変位は、前頭骨下の組織にも影響を与えます。前頭葉・硬膜・血管等にも影響を与へ、意識・知能・性格等にも影響を与えます。硬膜のうち、前頭骨に付着してる大脳鎌に与える影響は、脳脊髄液の循環を阻害するなどの多大な損失と成り得ます。篩骨版に与える影響として、嗅神経への問題があります。前頭骨の変位は、篩骨に影響し、嗅覚に異常が生じることが考えられます。
【自覚症状】
自覚症状として多いのは、頭痛や視覚・嗅覚異常です。また、前頭葉には中心前回が存在し、1次運動野が局在していることから、運動障害がでてきます。気分の悪さや、思考の偏り、反社会的な思想、思いやりの欠如、心の痛みが感じられないなどの、人として重要な機能にも影響があります。
【前頭骨変位に於ける診断の指標】
外回旋側の眼窩は細長くなり、目が細く見えるようになる。外回旋側の額は、広く平らに見える。頬骨は平らになり、反対側は隆起して見える。外回旋側の鼻の穴は小さくなる。顎は、外回旋側と反対側に
傾いています。前頭骨の外回旋側と反対の頬骨には、下方よりの圧で痛みがあります。眉毛の内側に圧痛があります。眼球に圧をかけると、目の奥に激痛を覚えます。目は小さく見え、頬骨は大きく見えます。ほか・・・
内回旋側の後頭骨は持ち上がっています。目が大きく見えます。頬骨が隆起して見えます。開口時、ほほ下顎は、内回旋側に歪んで見えます。内回線側の鼻の穴が大きく見えます。ほか・・・