頭頂骨は、文字通りで頭頂に存在している骨です。内部には、脳の頭頂葉が納まります。この部分は、丁度、身長を測る時に頂点となる部分です。他の頭蓋骨と同様で、やはり屈曲と伸展を繰り返し、骨の形を刻々と変化させています。頭頂骨は、多くの葉をカバーしていますが、重要な感覚中枢と運動中枢が存在しています。また、この骨の障害側の四肢に運動障害が生じるといわれています。この骨の調整は、神経系統を正常化すると共に、四肢の働きを十分に保ち、姿勢を維持して、健康増進、難病の症状軽快が期待できます。

この場合、頭頂骨のみの調整ではなく、全ての頭蓋骨、骨格が調整されるような矯正が大切であり、本来のご自身のバランスに戻る事が重要です。決して骨を押したり引っ張ったりするものではありません。あくまで、ご本人の本来の姿を取る戻すお手伝いをするという事です。多くの場合は、姿勢の悪さから、骨格も非常と比べ悪くなっています。これを本来に戻すだけでも、美しく映えて見えるものです。
また、健康な生理作用には、正しい姿勢が保たれていることが重要です。逆に正しい姿勢は、本来の姿であるということですし、体調もよい筈なのです。これが成されないような頭蓋骨矯正であれば、姿勢が改善することは、当然望まれず、身体を害する可能性もありますので、十分な注意が必要です。
頭頂骨の調整は、自分自身で実行することも可能です。ただし、調整に使う力は、他の骨と同様で、ほんの数グラムです。もしくは、触れるか触れないか程度の弱い力です。決して強制的に動かすことはしません。自然の動きを感じて、数十秒もしくは1、2分、その動きに合わせることが肝心です。気分が悪ければ、即中止しなければなりません。動きが感じられない場合は、『スイッチングの調整』という項目が必要になります。スイッチングの調整後に、また同じ事をして見ましょう。今度は、先ほどよりも動きが感じられることでしょう。
あくまで自然にです。決して強い力は要りません。ご自分で実行される場合は、自己責任(全ては、ご自身で責任を持つ)で実行しましょう。
頭頂骨の位置は、屋根の部位にあたり、後頭骨、側頭骨、蝶形骨、前頭骨らと縫合にて関節を作って連結しています。吸気時は、蝶形後等底結合の伸展および側頭骨の外回旋および前頭骨の外回旋と同期して、頭頂骨外側は前方・外方へ、矢状縫合の後部は、陥没離開気味に外回旋します。呼気時には、この反対の動きをして、伸展屈曲を繰り返しています。

【他の頭蓋内組織に与える影響と症状】
頭頂骨の不整列は、蝶形後頭底結合の運動制限から生じる、様々な神経的な不調、中枢神経系の機能低下が現れます。例えば、血圧の異常や運動障害、視覚や触覚等の異常、頚静脈孔からの廃血が上手くいかずに、うっ血性の頭痛や違和感などが挙げられます。
骨への影響は、縫合にて複雑な連結をしているのを見ても判るように、他の頭蓋骨にも影響を与えて、その機能を狂わせます。頭蓋の歪みは、硬膜やその他の被膜にも影響を与え、やがては、全身に影響していきます。
動脈に関しては、頭頂麟の内側に中硬膜動脈が存在しています。頭頂骨の歪みは、動脈の循環系にも影響を与へ、高血圧やうっ血性の頭痛等の原因になり兼ねません。
静脈になりますと、特に頭頂骨の歪みによって生じうる硬膜の緊張度の亢進や低下は、静脈血の廃血を滞らせます。大脳鎌の中に存在しています矢状静脈洞は、この硬膜の緊張度の亢進や低下を諸に受けることは、解剖学上、必至です。これによっても静脈血は滞り、頚静脈孔からの廃血を鈍らせ、うっ血状態を促進してしまいます。血圧上昇や脳圧の亢進がおこり、中枢神経系の働きに何らかの影響を与える事が考えられます。頭頂骨変位による蝶形後頭底へのストレスは、海面静脈洞・上錐体静脈洞・下錐体静脈洞らに多大な影響を与へ、この部分のうっ血は、視床部に大変重大な損失を与えることは、容易に想像がつきます。矢状静脈洞の機能低下は、脳脊髄液の吸収をも妨げます。これもまた、神経の代謝を含めた障害を生じえます。