【後頭骨とは】
頭蓋骨の後頭部にある骨が後頭骨です。蝶形骨と蝶形後頭底結合を形成し、頚椎と関節を作って、脊椎に頭部を安定させています。また、頭頂骨・側頭骨・頚椎1番らと関節を作って連結しています。

この骨は、調度、手で水をすくう時の様な形をしています。その中には小脳、中脳、間脳、橋、延髄と大事な神経系がぎっしり詰まっているのです。また、硬膜が付着して、その中には脊髄液が循環し、丁度、脳がその中に心地よく浸っている感じです。この硬膜が捻れたり、引き連れたりしたならば、脊髄液の循環も不調になります。また、血管が捻れたり、押しつぶされたりしたならば、脳を循環する血液の流れも悪くなります。我々は、こんな時に頭痛や体の不調、やる気のなさ、うつ状態などを感じるようになることが多いのです。姿勢は悪くなり、身長は低くなります。脳の好調・不調状態を左右する要素は、沢山あると思いますが、医療検査で、原因が判定できない不定愁訴の一つに、この頭蓋骨の歪みが挙げられます。正し一般医療的には、不確かな事実であり、その科学性は認められておりません。

そして、この後頭骨は、この他のすべての頭蓋骨のゆがみをも正す力を持っているのです。従って、これを完璧に正すことが出来れば、頭蓋はもちろん、脳の病気、さまざまな体の不調をも調整できる武器となることが想像できます。

【後頭骨の調整】
ちなみに、自分で矯正する場合、片手の手のひらを軽く後頭部に当てます。動きを感じるまでじっと待ちます。動きを感じたら、そっとその動きに手を同調させます。気を付けなければならない事は、触れる位の軽い力、もしくは、触れるか触れないか位の軽い刺激、で後頭部を触れているということです。(3〜10グラムとも言われますが、もっとソフトでも感じられるようになります。)ただし、気分が悪ければ、即中止する。これさえ守って実行したならば、素晴らしい効果が期待できます。また、ご自分で実行する場合は、全て自己責任の上、実行してください。(全ての責任は自分でとる。)
【蝶形骨とは】
頭蓋骨の一つに蝶形骨(チョウケイコツ)という骨があります。名前の通りで、蝶が羽を広げたような形をしています。この骨も生き物の様に動いているのです。頭蓋骨は、医療的には、動かないとされていますが、実際は僅かに動きを有します。
この骨の上には、脳の中心部分が乗っていて、特に脳下垂体が含まれています。手で触れる場所は、丁度、『こめかみ』(側頭面)の部分です。皆さん、目が疲れたりした時、『こめかみ』の部分をごりごりとマッサージしているのをよく見かけます。この骨の奥には、神経や血管が、穴や隙間を通っています。この骨を調整してあげれば、眼球の血行も改善され、何となく目もスッキリしてくる事も大いに期待できます。
ただし、蝶形骨は、非常にデリケートな骨であり、手法を間違えれば、脳の機能に悪影響を与えかねず、いろいろな病気を逆に作ってしまう可能性もあるのです。とはいえ、この骨を調整できれば、非常に気分がよくなるし、姿勢をはじめ、ホルモン分泌はもちろん、神経系統の様々な疾患に有効なのは、想像がつきます。

【蝶形骨の調整】
この骨が触れるところは、よく皆さんがマッサージしている目の外側辺りで、頬骨(ほほ骨)の上です。
自分で調整する時には、決して強い力で揉んではいけません。知らなかったと思います・・・
まず、両手の人差し指を出します。指の腹を上記の目の外側部に当て、上下に何となく動いているのを実感します。(頭蓋骨が息をするように僅かずつ動いているのです。静かなところで、心を落ち着けて触ってみます。)時間は1〜2分で十分でしょう。
動きが、わからい場合でも焦る必要はありません。少し訓練しましたら、誰でも動きがわかる様になります。そして、そのまま骨の動きに指を合わせます。この時、触る力は3〜10グラム程度もしくは触れるかか触れない位の僅かな刺激でよいとされています。決して強い力は使いません。強く触ると頭蓋骨は動きませんし、生体は壊れてしまいます。また決して『無理にでも動かしてやろう。。』なんて考えている様でしたら、止めておくべきです。気分が悪ければ、すぐ中止します。
これで、治癒力がものすごくアップします。目がスッキリし、脳幹の働きも、本来の機能を回復する事が期待出来ますし、自律神経の働きが、良くなることが期待できます。自律神経失調症や、その他の不定愁訴には、大いに効果が期待できます。脳内の代謝がよくなり、頭の中がすっきりします。心は穏やかになり、瞑想効果も期待出来ます。いわゆる小顔も作れます(?)し、何しろ気分がよくなります。幸福感が実感出来て、やる気が出てきます。よい事ずくめです。逆に、これらの感覚が起こらなければ、正しい矯正が成されていないとも言えるわけです。映像で確認することが出来ませんから、一般医療の常識を超えています。更に、頭蓋骨の矯正は、脳の矯正にもなる得るわけですから、慎重に行わなければなりません。
ご自身で実行される場合は、ご自身で責任を持ってトライしてください。(全ての責任は自分にあります。)
【蝶形骨・後頭底結合の調整】
蝶形骨後頭底結合は、頭蓋骨の中心に存在しています。外部からは見ることが出来ません。また、頭蓋骨調整をする際に、解剖学上、非常に大事な部分になっています。蝶形骨後頭底結合に於いて、蝶形骨と後頭骨は、伸展運動と屈曲運動を繰り返していますが、この運動の阻害は、すべての頭蓋骨の生理作用を低下させ、硬膜の作用・リンパの流れ・脳血液の循環・脳脊髄液の循環・12本の脳神経の働き・脳自体の働き・ホルモン分泌等の生命活動そのものに、何らかの障害を生じ得ます。
正常な場合、吸気時に、後頭骨は伸展し、蝶形骨は屈曲します。そして、蝶形骨後頭底結合は頭頂方向に移動します。呼気時には、その逆となります。蝶形骨後頭底結合の変位(蝶形骨の変位)によって起きてくる様々な症状は、中枢神経、脳神経が影響されることを考えると、多種多様の自覚症状となります。

【矯正の意義】
蝶形骨と後頭骨の位置的な改善は、他の頭蓋骨の生理的な動きを決定します。この二つの骨の関係は、他の頭蓋骨に多大な影響を与え、その内部にある神経組織に影響を与えると考えられます。そして、蝶形骨の矯正の意義は、その周辺組織に関係しています。脳自体の機能、頭痛の問題、目に関する問題、脳神経に関する問題、生命維持活動に関する問題、痙攣などに関する問題、その他、沢山の不調に関して、生理的な回復も含めた、体調の改善が望まれます。
【蝶形骨が身体に与える影響】
蝶形骨小翼の付近を、中大脳動脈が走行しています。この血管を通る動脈血は、運動野へと走行しています。この骨の変位は、多少なりとも循環に影響を与え、運動機能に影響を与えることが考えられます。脳脊髄液の循環にも影響を与え、神経組織の正常な代謝活動が出来なくなり、長期的には悪影響となることが、容易に考えられます。
静脈血においても、廃血は、頚静脈孔から行われますが、これらの頭蓋骨の位置的な異常は、廃血を滞らせてしまう事が、容易に考えられます。頚部の筋緊張も起こしますので、ここから頚静脈に流れる血液の流れが鈍るということも考えられるのです。
後頭骨・蝶形骨の変位は、頭蓋硬膜にも影響を与えます。頭蓋底に付着している頚筋にも影響を与え、脊髄硬膜にも影響を与えます。これは、脊髄全てに影響を与えることに繋がっていきます。
中脳、視床下部を含めた視床は、生命活動に重要な、自律神経機能・体温調節機能・血圧調整機能・睡眠の調整・歩行反射・行動や態度の表れ・水分調節・食欲の調節・その他の大切な機能の中枢があり、蝶形骨の変位は、これらの調節機能に、何らかの悪影響を及ぼしていることが想像できます。脳下垂体は、蝶形骨の中に入り込み、トルコ鞍に安定していますが、ここは、ホルモン系統の中枢になる部分で、この部位の不調は、各ホルモンの分泌を滞らせ、ホルモンのバランスを崩してしまいます。
12本の脳神経は、後頭骨と蝶形骨の変位によって容易に力学的な刺激を受ける事が考えられます。これによって、神経障害や神経痛を引き起こす事も考えられます。
【大まかな障害の視診】
蝶形後頭底結合屈曲障害は、蝶形骨が屈曲・後頭骨が伸展します。結合部は下降して、僅かに前方・下方に移行します。
輪郭・・・長く細く見えます。横の顔幅が小さく見えます。矢状縫合が隆起してきます。眼窩が狭く、目が陥没して見えます。前頭頬骨角の減少が見られ、耳と耳が近接した感じに見えます。
蝶形後頭底結合の伸展障害は、蝶形骨が伸展・後頭骨が屈曲します。上記と反対の動きを示しています。従って、視診も反対になることが想像できます。
輪郭・・・頭蓋骨の横径が長く、矢状縫合は、平らで陥没を触れることもあります。前頭は幅広く、眼窩が大きく、目が突出します。前頭頬骨角は増大して、上顎骨が外転して見えます。
ただし、変位のパターンは決まって訳ではなく、あらゆる変位が考えられます。従って、調整自体も、強制的な調整は、あまり望ましくなく、自然と本来に戻っていくような調整が必要になります。