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最新記事【2008年03月31日】

【顎関節矯正の目的】

口腔内には、様々な神経組織や感覚器が存在しています。また、下顎骨には、側頭骨と顎関節を構成して、咀嚼や食事や会話などの重要な筋肉が付着しています。更に、下顎の運動は、下垂体ホルモンの分泌に大きく係わっていると考えられています。下顎骨には、頚部や背部からも筋肉が走行して、頭の位置や姿勢を維持しています。そのため、下顎異常(顎の関節の異常)は、やがては、全身的な異常へと発展していく可能性を秘めています。 顎関節には、主に4種の筋肉があります。咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋がそれに当たります。
顎関節矯正.jpg


【顎関節異常による症状】

顎関節異常による症状は様々です。顎関節痛をはじめ、咬合異常、歯痛、下顎の歪み、頭痛、肩こり、耳鳴り、めまい、難聴、等、まだまだ沢山の不定愁訴が含まれます。顎関節異常を確かめる方法として、指を軽く耳に入れて、口をあけます。顎関節に向けて、軽く圧をかけますと、圧痛が感じられます。(指を前方へ軽く押してみます。) 下顎の異常は、上部頚椎に影響を与えます。上部頚椎には、姿勢制御の為の神経が存在し、ここの歪みは、容易に姿勢を変えてしまいます。また、上部頚椎には、脳に入る椎骨動脈があり、ここから脳に入り込んだ動脈血は、脳に酸素とブドウ糖を供給しています。後頭下前方には、頚静脈孔があり、廃血を一手に荷っていますが、この機能が上手に働かなくなり、脳の血液循環を相当に狂わせてしまいます。これは、脳代謝に大きく係わり、脳の不調へ、つまり全身の不調へとつながり兼ねません。


【顎関節異常の原因】

顎関節の異常の原因は、関節自体によるもの、上記の筋肉によるもの、靭帯の異常、関節軟骨の歪みによるもの、歯に問題があるもの、姿勢の異常や頭蓋骨の歪みから来るもの(側頭骨の歪み)などが考えられます。比較的多いのは、外傷による問題で、筋肉の緊張や筋膜異常、歯の欠損などです。また、意外に多いのが、歯科治療によって長い間、口を開けていたことなどがあります。

筋緊張
筋緊張による顎関節痛の原因は使いすぎですが、歯軋りや歯をくいしばる行為は、筋肉の過使用となって顎関節に痛みを生じます。また、顎関節のアライメントの異常は、関節に負担をかける事はもちろん、筋肉にも負担をかけ、早く疲労し筋緊張を起こします。顎関節に限らず、骨盤の異常や脊椎の異常やストレスなどは、頚部や頭部の筋肉に、異常な筋緊張を生じ、顎関節痛へと導くこともしばしばです。

靭帯損傷
靭帯損傷による顎関節痛は、顎関節靭帯・茎突下顎靭帯・蝶下顎靭帯・関節包靭帯が、外傷や歯科治療時の負荷が原因で、裂傷を起こし炎症を起こしします。

半月板障害
半月板の変位が原因です。前方変位が多く、下顎の関節頭が動く度にクリック音がします。開口筋である外側翼突筋の不均衡が原因で半月板が変位します。

閉口ロック
閉口ロックの原因は、閉口筋の過度の緊張と半月板の前方変位です。どの筋肉の問題も過去の外傷やムチウチ等の病歴が原因である事が多く、顎関節の可動性亢進が生じて、2次的に痛みを発する事が多いです。

急性開口ロック
急性開口ロックの顎関節の痛みは、過去に外傷やロッキングの病歴があることが多いですが、下顎頭が半月板の前方に変位してしまい、閉口時に関節頭が半月板の上を滑らずにロックしてしまう状態です。

関節包炎
顎関節の関節包炎の原因は、関節包の過剰なストレッチです。抜歯時の開口やムチウチなども原因となります。片側の奥歯で物を噛んでばかりいると、反対側の関節包は、ストレッチされます。重複的にストレッチされる事は、関節包を伸長して炎症を起こします。

滑膜炎
滑膜炎による顎関節痛は、顎関節への外傷もしくは顎関節の位置異常が多いです。筋肉の不均衡や半月板の変位、歯の欠損や歯軋りによって、関節面に過剰な圧迫を加えます。圧迫によって滑膜に炎症を起こします。


【顎関節症の治療】

顎関節の異常には、原因をはっきりとさせることが大切です。外傷があれば、骨折や関節包の捻挫、筋肉の挫傷、断裂等もあります。また、関節軟骨による顎関節のロックには、炎症に対するアイシングや画像診断(医療検査)による骨折等の有無を調べる必要があります。

筋緊張
筋緊張による顎関節痛の治療は、側頭筋、噛筋、外側翼突筋、内側翼突筋の不均衡を正します。外側翼突筋の緊張には、半月板の変位もありますので注意が必要です。マッサージやトリガーポイント治療、MET(マッスルエネルギーテクニック)や操体法などを利用して筋の緊張を和らげます。またエクササイズを開始して、筋肉の不均衡を改善します。

半月板障害
半月板障害による顎関節痛は、エクササイズにて筋肉の不均衡を無くしていく事が大切です。また、あまり大きく開口しないようにしなければなりません。木べらを患側の奥歯で噛んだ時にクリック音がなくなるような時は、問題が筋肉ではなくて歯にあるので、デンタルチェック(歯科治療)が重要になります。

靭帯損傷
顎関節の靭帯損傷は、炎症を抑えるアイシングと休息です。大きな口を開ける事を避けて、筋肉のバランスを回復するためのエクササイズを開始します。

閉口ロック
閉口ロックは、口が開かなくなってしまった状態です。やはり筋肉の異常と半月板の変位が原因です。両側の筋肉に対してマニュピレートと筋肉エクササイズで筋肉の不均衡がなくなるようにします。MET(マッスルエネルギーテクニック)や操体法などを利用して筋肉の不均衡をソフトに調整します。

急性開口ロック
急性で口が開いたまま閉じなくなった状態です。両方の顎関節を下方に牽引して元に戻るようなマニュピレートをします。緊張している筋肉はアイシングします。筋緊張の緩和と動きの回復のためのエクササイズが必要になります。

関節包炎
顎関節の関節包炎の治療は、炎症に対してのアイシング、休息、エクササイズです。また刺激のある動作を避けたり、硬いものを食べないなどの気使いも必要になります。

滑膜炎
顎関節の滑膜炎に対する治療は、アイシングで炎症を抑えます。筋肉の緊張をエクササイズで和らげます。そして関節面に対する圧迫を取り除きます。木べらを患側の奥歯で噛んだ時に痛みが軽減するような時は、歯の異常が考えられますので、デンタルチェック(歯科治療)にて処置を行う事が重要です。


※顎関節痛には色々な原因が潜んでいます。急性の場合は、まずメディカルチェック、デンタルチェックが重要です。また、慢性的な顎関節の異常(顎関節症)においては、全身のバランスが、顎関節にも影響してきます。原因は一つではなく、沢山の生活習慣が、複雑に重なり合って症状を出すのです。ご自分の生活習慣を改善する事で、顎関節症にもよい結果が現われるでしょう。

頭蓋骨矯正.guide 小顔の方法

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頭蓋骨の側面図・骨格.gif

イラスト提供


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